
今年も桜が咲きました。今シーズンの重い雪に耐え切れず、折れてしまった枝も多く見られましたが、それでも力強く咲いてくれました。4月5日から9日までライトアップを行い、雨や風にさらされながらも、ちらほらと花びらを散らす様子がこの春を彩っていました。
『吉野山 梢の花を見し日より 心は身にも添はずなりにき』(西行)
西行法師は吉野の桜に特別な感情を抱いていたようです。桜の咲く季節になると、心も身も落ち着かない状態になり、その花曇りの色に心が染められてしまう様子が伺えます。
花の中でも特に桜には、日本人の心を浮き立たせる何かがあるようです。そこには「散る」ということへの、生命に対する特別な思いがあるからに違いありません。無常ということを頭でなく、本当に心に感じていた人々がいたのです。
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