3年ぶりとなる臨済宗妙心寺派定期巡教を、3月20日(月)に開教いたしました。今年のテーマは、「おかげさま 迷いの中に光を見出す〜煩悩無尽誓願断」です。松禪寺にお越しいただいた布教師さんは、東京都の圓通寺副住職・富岡孝彰師です。
平日ということもあり、出席者は13人でしたが、富岡師の熱心な法話に最後まで聴き入っておられました。
煩悩は尽きる事はないけれど、断ち切ることを誓うものです。私たちが生きていく上でのいろいろな欲も、この煩悩が原因でもあります。「煩悩即菩提」といわれるように、煩悩があるからこそ、それが悟りへの縁となります。生きているからこそ、死は常に付きまといます。煩悩も悟りも、生と死も、常に隣り合わせにあるものです。苦しいことが多いこの世ではありますが、そんな世だからこそ、ふと感じる光に喜びを感じることがありませんか。
自らの気づき、迷いながらも煩悩を断ち切る覚悟で生きていく、むろん尽きることはありませんが、一日一日を大切に生きていくことが大切と思います。