新しい年を迎えたお寺では、修正会(しゅしょうえ)という法要を執り行います。新年を祝うとともに、天下泰平、仏法興隆、寺門繁栄を祈祷いたします。本堂正面には十六善神の掛け軸を掲げ、本来は大勢の僧侶によって大般若経6百巻を転読しますが、和尚一人なので理趣分というお経を読んでいます。この法要は、まさに「修正」することであって、「一年の計は元旦にあり」と、心改めて新年を迎えようというものです。
十六善神の前には餅、酒、御膳などを供えます。このお下がりをいただくことで、心と体の更新ができて健康になるとされています。皆さんのご家庭で正月にいただくお節料理も、まずは仏壇にお供えして、そのお下がりをいただく、その気持ちが大切です。
そこで、新年の誓いです。
○心にいつも「ありがとう」の思いを持ちましょう。
○背筋を伸ばし、清らかな言葉をつかいましょう。
○忙しいからこそ、わずかな時間も大切にしましょう。
○相手の美点・長所を見ましょう。
○慢心と偏見がないか、一日一回点検しましょう。