妙心寺

 妙心寺は臨済宗妙心寺派の本山であり、山号を「正法山」という。歴応年間(1340年代)参禅して悟りを開かれた花園法皇が、離宮を改めて禅寺とし、関山慧玄禅師(無相大師)を迎えて開山としたのが始まりである。
 以来七百年余、開山大師の禅風は全国三千五百ヶ寺の末寺と共に脈脈として伝えられていて、宗派としては臨済宗十三派中で最大である。その面積は約十万坪(南北六百米、東西五百五十米)洛西双ヶ丘(ならびがおか)の麓に地を占めている。
 諸堂伽藍の配置は典型的な禅宗寺院様式として全国随一といわれ、七堂伽藍(山門、仏殿、法堂、方丈、庫裏、浴室、東司)を四十七の子院(塔頭=たっちゅう)が取り囲み、ほとんど重要文化財に指定されている。

(写真は山門から望む仏殿です)