梅雨空に祈りの経響く薬師祭

梅雨の明けきらぬ7月8日(土)、夕方になって三三五五、村の人たちが集まってきます。栗尾薬師大祭を明日に控え、その準備と餅搗きを行うためです。これは、松禪寺境内に祀られる薬師如来のお祭りで、栗尾ふるさと委員会「ふるさと135」(会長・西垣章一さん)が主催する行事です。栗尾ふるさと委員会の委員や有志ら22名が集まり、栗尾区の各戸から寄せられた餅米は2斗9升(約52㎏)、17臼を杵と臼で餅に仕上げました。

大祭当日の9日には、午前11時には写経をされる人が寺へ来られました。午後1時半、会長・西垣章一さんの開会挨拶に続き、豊岡市議会議員・福田嗣久氏、但東シルクロード観光協会会長・淀逸郎氏よりそれぞれお祝いのお言葉をいただきました。

法要は薬師堂において、瑞泉寺様(朝来市)のご荷担をいただき、参拝者皆さんと一緒にお経を唱え「福慧増長し心身安楽にして、諸縁吉祥ならんことを」と、健康長寿や無病息災を祈願いたしました。この間、境内では餅搗きも行い、参拝された皆さんにきな粉餅、草餅が振る舞われました。

午後2時半、玉田寺様(与謝野町)のご荷担をいただき、本堂においてコンサートの始まりです。今年は、レイリィ河嶋浩司さん(京都府・与謝野町)の迫力迫る生ギターと歌声のライブです。関西はもとより関東、東北までギター1本の弾き語りスタイルで活躍されているシンガーソングライターです。すべて河嶋さんのオリジナル曲ですが、最近、父親を亡くされたその思いを作詞作曲され、できたばかりの歌も初披露していただきました。網野から来られていた女性は「ギター一本、どの曲も情景が思い浮かぶ歌は、本当に良かったです」と感想を述べておられました。梅雨空を吹き飛ばすくらいの、元気をいただいたコンサートになったようです。

祭りの最後は、餅まき、と言いたいところですが、あいにくの雨降りでした。参拝者皆さんにお配りしました。また、餅だけではなく、出石町の長専寺様(浄土真宗)から今年もポップコーンの機械をお借りし、ポップコーンも皆さんに召し上がっていただきました。

梅雨空の下の祭りでしたが、多くの皆さんの協力もあって、和やかに、そして賑やかな歓声が山寺を包みました。