2020年4月22日 水曜日

花まつり 5月5日

ご自由にお参りください

 松禪寺では5月5日(こどもの日)に、お釈迦様の生誕を祝う「花まつり」(降誕会、灌仏会などともいう)を行います。本堂前に花御堂を設け、甘茶を用意します。およそ午後5時頃まで設けていますので、ご自由にお参りください。
 本来は4月8日に行うものです。お釈迦様の誕生を祝って花御堂を飾り、右手を上に左手を下にした誕生仏を祀り、甘茶をそそぎます。
 今から2千5百年ほど前、ヒマラヤ山脈の麓(今のネパール)にあった釈迦国はカピラ城の近くのルンビニーの園でお生まれになりました。その時、天から甘露の雨が降りそそいだといいます。また、竜王がお釈迦さまに香水をそそぎ、身体を洗ったともいわれています。これにちなんで、誕生仏に甘茶をそそぎます。
 生まれたばかりのお釈迦さまは、すぐに7歩歩かれ、右手で天をさし左手で地をさして「天上天下唯我独尊」と言われたと伝わっています。実際にそんなことは無理かと思いますが、お釈迦さまの誕生こそ仏教の誕生ということで、その思想を示した言葉として今に伝わっています。
 人は生まれながらにして自由ですが、その環境で裕福な家に生まれる子どもいれば、貧しい家の子どもとなる場合もあります。しかし、一人一人がかけがえのない命をいただき、この上ない存在であると仏教は説いています。花まつりは、いただいた命に感謝し、7歩とはいわず、まず第一歩を歩む生命力をたたえる行事でもあります。

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